ゼロアグリ 養液土耕&養液栽培ブログ

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キュウリの収量向上のポイント~作物特性の理解と環境制御の活用~

キュウリは、生長が早く、トマトなどと異なり未成熟果を収穫し果実肥大も早いため、管理や収穫の作業が忙しい作物として知られています。そうした生長の早さを活かし、樹勢を適切に管理することで、収量を増やすことが可能な作物と言えます。一方でCO2施用などの環境制御技術や、日射比例制御やゼロアグリのAI潅水制御などの潅水技術の利用もキュウリ栽培では進んでおり、収量の向上に寄与しています。従来は20t/10a台程度であったキュウリの単収は近年では30t/10a台、さらには40t/10a台も達成されつつあります。そうした高収量を実現するためのポイントについてご紹介いたします。
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トマトの収量向上のポイント~ポテンシャル収量と制約要因の考え方~

トマトの収量アップのためには、環境制御技術の導入、養液栽培や養液土耕栽培の導入、多収性品種の導入など、様々な要素技術を組み合わせて実現する考え方が主流でした。ここで視点を変え、ポテンシャル収量と制約要因の考え方をご紹介いたします。
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キュウリの摘心栽培とつるおろし栽培|特徴とメリット・デメリットを解説

キュウリの栽培では、整枝の方法として、摘心栽培とつるおろし栽培に大きく分けることができます。おのおのの特徴やメリット、デメリット、地域性などについてご説明をします。
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養液栽培に必要な給液装置や潅水設備~養液土耕栽培との比較~

養液栽培は土壌を用いない栽培方法です。養液栽培には、土壌のかわりにロックウールなどの人工培地やヤシガラなどの有機質培地を用いる固形培地耕と、培地を用いない水耕があります。以下で示す養液栽培は固形培地耕とし、固形培地耕で用いる設備について養液土耕と比較をしながら説明をいたします。
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施設園芸におけるスマート農業|活用方法と期待される効果

スマート農業について、農林水産省や内閣府などで専門家を交えた議論がこの数年盛んにおこなわれてきました。農林水産省は、こうした議論も踏まえ、以下のようにスマート農業の定義を打ち出しています。「スマート農業」とは、「ロボット、AI、IoTなど先端技術を活⽤する農業」のこととしており、またそれにより「⽣産現場の課題を先端技術で解決する︕ 農業分野におけるSociety5.0の実現」とあります。生産現場の課題解決の手段として先端技術を活用する農業がスマート農業と言え、かなり広範な概念と言えるでしょう。
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ハウス内の環境モニタリング|機器の選び方や数値の見方をご紹介

スマート農業導入の第一歩ともいえるモニタリング装置の導入。施設園芸での見える化を行う際には、まずハウス内環境のモニタリングから始めることが多いと思います。モニタリングの機器、モニタリングで用いるセンサー類、モニタリングの方法などについて、概要をお伝えします。
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企業の農業参入~施設園芸における成功のポイントを解説~

近年、企業の農業参入が増え、特に食品産業からの参入が目立つようになりました。これはすでに食品販売に関する販路を持っていることで、参入条件のひとつである販路確保が満たされていると言えるでしょう。また農業への企業参入で目立つのが、大規模施設園芸や植物工場の分野で、いずれも億~数十億単位での投資が行われる場合が多いのが特徴です。
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【地下部環境制御】土壌環境の計測と制御の方法

地上部の環境計測や制御は施設園芸分野では近年大変重視されており、様々な機器や制御技術が開発されています。一方で地下部環境については地上部環境への注目に比べ、情報も少なく、関連する制御機器なども少ないと思われます。しかし植物の生育には根の機能(給水と養分吸収)が損なわれないよう、地下部環境を適切に保つ必要があります。
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隔離栽培とは?特徴と実践方法をご紹介

隔離栽培は土壌が地床から隔離された栽培方法で、根域制限栽培の一種です。防根透水シートを用い土壌を隔離し、その範囲内に根を伸長させることで土壌病害を抑制します。また土壌容量と根域が制限され、土壌水分をコントロールしやすいため、品質向上をはかることも可能です。こうした隔離栽培の特徴について、ご紹介いたします。
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施肥設計とは?養液土耕に必要な土壌診断と施肥設計

養液土耕栽培では、少量多潅水によって過剰な施肥を抑制することが可能です。これは根域付近にピンポイントで潅水を行うことで、効率的に水分や肥料分を植物に吸収させることができるためです。しかし初めて養液土耕栽培を行う場合には、土壌中に前作の土耕栽培の残存肥料が多くあることも考えられます。そうした場合には土壌分析にもとづく施肥設計が必要となります。
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農業用ハウスにおける地上部環境制御の活用~光・温度・湿度・CO2の作物への影響と制御方法~

環境制御は施設園芸分野では近年重視されている技術でありハウス内栽培において最も特徴を生かせる技術と言えるでしょう。制御の対象要素には様々なものがあり、お互いの要素同士の影響もあります。実際の制御ではそうした相互関係を考慮しつつ、植物にとっての最適な環境について常に考える必要があります。光と温度、湿度、及びCO2について、植物への影響と実際の制御の方法についてご紹介します。
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よしむら苺ファーム様(和歌山県)|イチゴ高設栽培でゼロアグリを導入。タイマー潅水や日射比例潅水とゼロアグリの違いとは?

和歌山県オリジナル品種のイチゴ、「まりひめ」の高設栽培をされているよしむら苺ファームの吉村様。2020年秋からゼロアグリを導入し、オンラインドリッパーを使用した少量多潅水を実践されています。実際に使って見られての感想や、他の潅水装置との違いを伺いました。
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アスパラガスの潅水方法/栽培ステージや株の年生ごとの管理

アスパラガスは多年生であり、また次項の生育ステージにあるように年間を通じて姿を変えながら常に水分を要求する作物です。通常は簡易な雨よけ栽培が行われ、単棟ハウスを多棟管理することが多いアスパラガス栽培では、潅水作業にも多大な労力が必要と考えられます。このような特徴を持つアスパラガス栽培と潅水についてご紹介します。
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根域制限栽培(根圏制御栽培)の種類と特徴~ブドウやナシなど果樹栽培に導入するメリットとは~

土壌に植えられた植物は、根を縦方向や横方向に伸長させます。また根は潅水や降雨により土壌に浸透した水分を吸収します。このような根の動きや働きを物理的、空間的に制限する栽培方法として根域制限栽培があります。主に果樹栽培で用いられており、養液栽培や養液土耕栽培とも異なるジャンルの栽培方法となっています。
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農業用潅水タイマーとは?仕組みと選び方を解説

潅水の自動化にはいくつかの方法があります。その最もシンプルで安価なものがタイマー潅水です。手動潅水からタイマー潅水に切り替えることで、様々なメリットが生まれます。
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ゼロアグリを導入したら潅水施肥作業はどうなる?具体的な日ごろの使い方をご紹介

ゼロアグリは潅水施肥を自動化することで作業の時間を削減するだけでなく、潅水量や施肥量を数値化し、土壌環境を見える化することでストレスのないシンプルな栽培管理を実現します。今回は、ゼロアグリを使った潅水施肥管理をイメージしていただきやすいよう、ゼロアグリの使い方を具体的にご紹介します。
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ゼロアグリが潅水量/液肥濃度の調整を自動で行う仕組み

ゼロアグリの使用に必要な潅水資材の働きや、潅水量や液肥濃度を調整している機械的な仕組みをご紹介します。ゼロアグリの動く仕組みを知って資材調達や配管工事を計画いただくことで、ゼロアグリの性能をフルに活かした栽培管理を行うことができます。また既存資材の活用など、コストを抑えた導入にもつながります。
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作物の潅水量、どうやって決める?適切な潅水量を決めるための考え方

植物が必要とする潅水量は、生育状態や気象条件の変化により刻々と変わります。変化をとらえ適切な潅水を行うことが大切ですが、実際は様々な要素が絡み合っています。それらについての整理をし、潅水量の決め方に関して考えてみます。
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植物(作物)の受ける水ストレスのメカニズムと影響~水ストレスを抑えた栽培管理とは~

水は植物の成長(細胞の肥大)や光合成の原料として使われています。一方で植物は根から吸水し、葉の気孔からの蒸散により水蒸気を放出します。気孔からの蒸散量は根からの吸水量に近いものであり、蒸散量に応じた潅水を行うことが重要です。また潅水量が不足すると植物は水ストレスを受け、様々な影響が現れます。このような水の移動について、水ストレスの影響、およびそのコントロールなどについて説明いたします。
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養液土耕栽培における液肥の選び方~複合肥料と単肥配合~

養液土耕栽培では、液肥を用い潅水と施肥を同時に行います。あらかじめ濃厚液肥を作成し、潅水時に濃厚液肥を原水(井水など)と混合、希釈を行います。濃厚液肥の作成には市販の複合肥料の利用と、自分で各種肥料成分を配合する単肥の利用があります。本稿では複合肥料と単肥の利用について、また土壌分析に応じた肥料配合についてご紹介します。
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イチゴの高設栽培(養液栽培)~高設ベンチや培地、潅水方法を紹介~

イチゴの養液栽培は、作業性を考慮した高さ1m程度のベンチ上に栽培ベッドを配置して行うため、高設栽培とも一般に呼ばれています。イチゴの栽培面積が減少する中で、養液栽培面積とその比率は増加しています。本記事では、イチゴの高設栽培の概要と潅水管理の特徴などについてご紹介いたします。
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養液栽培とは?種類と潅水施肥方法/メリット・デメリットも解説

本記事では養液栽培の特徴について多面的に紹介するとともに、養液栽培と同様に導入が増えている養液土耕栽培の特徴も対比して紹介します。養液栽培による施設設置実面積は平成30年の農林水産省の調査では約1,927haで、園芸用施設全体(42,164ha)の約4.6%です。これは平成21年の1,741ha(全体(49,049ha)の3.5%)に対し約10.6%の増加となります。園芸用施設面積全体が毎年1%程度の減少傾向にあるなかで、養液栽培の面積は常に増加傾向となっています。
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キュウリの養液土耕栽培、潅水と施肥のポイントをご紹介

キュウリは葉面積が他の施設野菜に比べて大きいため、蒸散量も多く、それに応じた潅水量が必要とされます。また茎の伸長速度も早く、成熟果を収穫するトマト等と異なり、キュウリは未成熟果を収穫するため、生育のサイクルが早い作物です。そのため必要とする潅水量にも生育に応じた変化がみられます。本稿ではキュウリ栽培での潅水方法について、養液土耕栽培を中心に考えてまいります。
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日射比例潅水とは。仕組みとメリット/デメリットを解説

日射量に応じて潅水の頻度やタイミングを決定する潅水方法を日射比例潅水と呼んでいます。地下部に当たる土壌や培地の環境だけでなく、地上部の光環境を考慮した潅水方法であり、また作物の生育も考慮する技術として、近年導入が進んでいます。
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点滴チューブの選び方〜チューブの構造や仕様から、必要流量の計算方法まで〜

点滴チューブとは、チューブにあいた点滴孔からポタポタと水滴をだすことによって潅水する潅水チューブです。少量ずつ、均一に水やりができることが点滴チューブを使う最大のメリットです。点滴チューブには様々な種類や規格があり、用途や予算に応じで選ぶ必要がありますので、本記事で詳しくご紹介いたします。
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少量多潅水とは何か。特徴とメリットをご紹介

トマト、キュウリ、イチゴなど多くの作物に適した潅水方法として普及してきている少量多潅水。本記事では少量多潅水の特徴と実施方法、メリットについて簡単にまとめています。また、地上部環境制御と少量多潅水の相性についてもご説明します。
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連作障害/土壌病害とは?原因と対策をご紹介

毎年、同一作物を同じ施設、同じ圃場で土耕栽培により連作した場合、病害の発生などが原因となり、生育と収量への影響が起こりやすくなります。これらは連作障害と呼ばれ、特に連作がされやすい施設栽培では常に問題となっています。連作障害の主な要因について対策を含めご紹介します。
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【農業用ハウス】新設ビニールハウス・栽培施設の仕様設計のポイント~③実践編「環境制御や自動潅水装置などハウスの付帯設備」~

ハウスの付帯設備として環境制御や潅水管理に関するものについて、仕様策定の具体的な考え方をお示しします。
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【農業用ハウス】新設ビニールハウス・栽培施設の仕様設計のポイント~②実践編「ハウス」~

ハウスや、それに付随する環境制御や潅水装置などの施設を新規導入する際には...
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【農業用ハウス】新設ビニールハウス・栽培施設の仕様設計のポイント~①基本&準備編~

ハウスや、それに付随する環境制御や潅水装置などの施設を新規導入する際には、仕様について多くのことを決める必要があります。補助事業を使用することも多く大きな投資となるハウスの新設。企画や設計を誤ると完成後に軌道修正することは難しくなります。今回は、失敗を極力抑え費用対効果も得られるよう、新規導入の際のポイントを3記事に分けて整理しました。まずは①基本編として、まず基本となる考え方と手順をお示します。
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