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ゼロアグリを導入したら潅水施肥作業はどうなる?具体的な日ごろの使い方をご紹介

ゼロアグリは潅水施肥を自動化することで作業の時間を削減するだけでなく、潅水量や施肥量を数値化し、土壌環境を見える化することでストレスのないシンプルな栽培管理を実現します。

 

今回は、ゼロアグリを使った潅水施肥管理をイメージしていただきやすいよう、ゼロアグリの使い方を具体的にご紹介します。

ゼロアグリ管理画面の使い方

まずは日頃ゼロアグリの管理画面からする操作をご紹介します。パソコンやスマホ、タブレットなどからアクセスし操作します。

①目標土壌水分量の調整

ゼロアグリは土壌水分量が設定した目標に沿ってできる限り一定になるよう、日射量も加味しながら潅水量を調整します。株の成長や気温上昇などによる蒸散量の増加も土壌水分量の変化として現れるため、ゼロアグリの潅水制御に反映されます。

センサーの数値を確認しながら、目標水分量を変更できます。

ユーザーは管理画面から目標土壌水分量を設定することができます。樹の様子や栽培ステージ、ゼロアグリ管理画面から見ることのできる過去の潅水量を見ながら目標水分量を調節することができます。

基本的にはゼロアグリの自動制御に任せておき、必要に応じて目標水分量を少しずつ上下させるという使い方をします。

②液肥濃度の調整

ゼロアグリは一次電磁弁の開け閉めを制御することで液肥の希釈具合を調整し、ユーザーの指示通りの濃度の液肥を作ります。作物の様子や、モニタリング画面から見られるEC値、供給レポートから見ることのできる株あたり窒素量を参考に液肥濃度を調節してあげます。

液肥はユーザーが指定した濃度に自動調整されます。

また事前に日ごとの施肥量を指定するデータを登録しておき、濃度を自動調整してくれる施肥量オート調整という機能もあります。

施肥量オート調整を使用すると、潅水量が多いときは液肥濃度を薄く、潅水量が少ないときは液肥濃度は濃くすることで指定の施肥量になるようにゼロアグリが液肥濃度を自動調整してくれます。基本的にはオート調整に任せつつ、手動で微調整をすることも可能です。

③モニタリング数値の確認

ゼロアグリ管理画面のモニタリング画面では土壌水分量、地温、EC、日射量の推移をみることができます。これらの数値も土壌水分量の調節や液肥濃度の調節の参考として活用することができます。

日射量、地温、土壌水分量、ECをモニタリングできます。

④供給レポートの確認

ゼロアグリが自動潅水の結果どれくらいの水や液肥をあげたのかを確認します。いつ何リットル液肥が流れたのか、何グラムの窒素が施用されたのかを確認することができます。系統当たり、反あたり、株あたりの潅水量(リットル単位)と窒素施用量(ミリグラム単位)が表示されます。

株あたりの液肥供給量、窒素量を確認できます。

これらの数値データは栽培を安定化、改善するための強力な武器となります。前作の栽培との比較、部会・地域内での比較や、マニュアル数値との比較が簡単にできるようになるため、勘と経験だけでなく数字に基づいて栽培をよりよくしていくことができるのです。

 

ゼロアグリの管理画面から、日頃行う作業は以上のようなものとなります。ユーザーが作物にとってどのような土壌水分を保つのが最適かや、どのような量の肥料をやるのが最適かを判断・指示を出すと、ゼロアグリはその最適な状態をキープするよう動きます。

人間と機械の得意なことをそれぞれ担当し、よりよい栽培を目指そうというのがゼロアグリのコンセプトです。

ゼロアグリをスムーズに動かすための日ごろのメンテナンス

管理画面から行う操作とは別に、ゼロアグリを動かすためには潅水資材の清掃やメンテナンスが欠かせません。スムーズに動かすために、定期的にメンテナンスを行いましょう。ゼロアグリは液肥の補充やフィルターの清掃のタイミングをアラートで教えてくれます。

①液肥の混合、タンクへの補充

ゼロアグリは液肥を使いますので、定期的に液肥タンクへ液肥を補充する必要があります。液肥タンクの容量を事前にゼロアグリに入力しておくことで、液肥が減ってきたら管理画面やLINEによる通知でお知らせしてくれます。

潅水量とタンクのサイズによって、補充頻度は変わります。

②フィルターの洗浄

フィルターの定期的な洗浄も重要です。ゼロアグリは流量計で通水量を計測しているので流量が低下した場合は管理画面やLINEによる通知をしてくれます。このようなアラートもフィルター交換の参考にしていただけます。

フィルターは定期的な洗浄が必要

③液肥混入器などのメンテナンス

液肥混入器などその他の潅水資材ももちろんメンテナンスをする必要があります。液肥混入器であればグリスを塗って動きを良くしたり汚れや詰まりを取ったりするメンテナンスがあります。電磁弁や流量計などの資材も取扱説明書や使用に合わせて適切なメンテナンスを行いましょう。

④流量計などの凍結対策

気温が氷点下を下回るときには、電磁弁、流量計、液肥混入器などの凍結対策が必要です。布や保温材を巻いて保温したり、水を抜いて凍結による破損を防ぎましょう。

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