ブログ導入事例

よしむら苺ファーム様(和歌山県)|イチゴ高設栽培でゼロアグリを導入。タイマー潅水や日射比例潅水とゼロアグリの違いとは?

和歌山県オリジナル品種のイチゴ、「まりひめ」の高設栽培をされているよしむら苺ファームの吉村様。2020年秋からゼロアグリを導入し、オンラインドリッパーを使用した少量多潅水を実践されています。実際に使って見られての感想や、他の潅水装置との違いを伺いました。

ー吉村さんのイチゴの作型や、栽培環境を教えてください。

和歌山県のまりひめというイチゴ品種を栽培しています。秋植えの周年栽培で収穫は5月の連休明けまで行っています。ハウスは2連棟を2つ。基本的には夫婦で栽培しており、忙しい時期も基本的には人は雇わず家族で作業をまかなっています。

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ー何がきっかけで、ゼロアグリを知っていただいたのでしょうか?

既にタイマー潅水、日射比例潅水を試してきたのですが、次の一手を検討している中でゼロアグリのことを知りました。いろいろと調べる中でゼロアグリであれば自分の求めている潅水管理ができると感じ、ルートレックに問い合わせたときにはほとんど導入を決めていました。

ー吉村さんはコロナ過の中オンライン商談での説明で導入を決めていただいたという経緯があります。同じ地域で導入されている生産者もいませんでしたが、不安はありませんでしたか?

もともと自動潅水を導入しており、タイマー潅水や日射比例制御の経験があったので導入にあたって不安はありませんでした。

既存の自動潅水の機械やセンサーの精度をよりよくしたいと感じ、数値の見える化もしたいと考える中で出会ったのがゼロアグリでした。ゼロアグリの機能や仕様については事前に星先生に聞いたりネットで調べていて、ルートレックとオンライン会議をする前から導入したいと思っていました。

和歌山県のコロナ対策の補助事業が使えたことも、導入の決め手になりました。

ゼロアグリを導入された高設イチゴハウス

ー実際に使ってみての感想を聞かせてください。日射比例潅水との違いなどあれば、教えてください。

かなり気に入っています。日射比例潅水は潅水量が多めになりがちで、排液も増えてしまいます。そこがゼロアグリだと適切に、ちょうどよく管理できているという印象です。

日射比例とゼロアグリ違いが出るのが曇天の時です。日射比例ですと曇りの日はほとんど液肥をやらないことになるため結果的に肥料が足りなくなることがありました。ゼロアグリは曇りでも土壌水分量が低下していれば液肥をやるので、肥料切れの心配が減りました。

潅水施肥管理がスマホでのクリックだけで済んでいるので、制御盤を操作したり土の状態などを見に行く作業が減りました。

ハウス内に設置されたゼロアグリ

ー日頃どのようにゼロアグリを操作されていますか?

目標水分量は少しずつですが調整しています。初めの設定の目標水分量では少し足りなかったので、若干あげて今は39.5%くらいを基準にしています。

液肥濃度もモニタリング画面でECを見ながら変更しています。今は土壌のECが高くなる傾向にあるので濃度を抑えています。

ーオンラインドリッパーとゼロアグリの相性はいかがでしょうか?

前作までは点滴チューブを使っていたのですが、今回からオンラインドリッパーを使い始めました。ハウスの手前と奥で潅水量の偏りが少なくなり点滴チューブよりも正確に潅水できて、かなりいい感じだと思います。ゼロアグリとドリッパーの相性もよく問題なく管理できています。

高設ベンチとオンラインドリッパー

ー今作のイチゴの生育や出来栄えについてはいかがでしょうか。

問題なく順調に生育しています。毎年あった味のばらつきが減っているように感じています。今のところ秀品の量が増えており、実のサイズも全体的に大きくなっています。

吉村さんのイチゴ。試食したルートレック社員からもおいしかったと評判です

ーゼロアグリについて、今後の課題やご要望があれば教えてください。

液肥濃度の変更をもっと楽にできるようにしてほしいですね。あとは排液のECもモニタリングできればもっといいなと思います。

 

※ルートレックより※

設定画面のデザインについては現在絶賛リニューアル計画中です!ご期待ください。

排液計測については排液流量計を使っての制御を実証研究中です。

 

ーインタビューへのご協力、ありがとうございました!

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