ブログ導入事例

エール様(青森県板柳町・ピーマン)|「農福連携×新規就農」で地域1番の収量に、匠の経験と勘に少しでも近づけるゼロアグリの活用

所在地:青森県板柳町

ゼロアグリ導入作物:ピーマン

栽培規模:   11a

経営体:法人

ー自己紹介お願いします!

当社は障がい者の方向けの就労支援をやっている会社です。障がい者の方々の働く場所として、最初は農家さんのお手伝いのみだったのですが、自分たちでもやってみようということで、夏秋ピーマンの自社圃場を作りました。当初は露地のみで栽培していましたが、5年前にハウスを建てました。

 

今はピーマンをメインで栽培しつつ、1棟のハウスでシャインマスカットとメロンも栽培しています。

 

ーピーマンにされた理由はあるのですか?

 

この地域がピーマンの栽培に適しているということで6、7年前にJAさんが力を入れ始めて、今ではピーマンの産地になっています。そういうこともあってピーマンにしました。

 

この地域はリンゴの産地でもあるのですが、リンゴの間の夏場にピーマン栽培できるということで、JAさんが推進されています。

ハウスの付近にも至る所にリンゴ畑が広がる

ー障がい者の方は何名くらい働かれているのですか?

 

農作業が4名、出荷調整が3名、そして、スタッフが5名で働いております。

ピーマンの袋詰めの様子

ーゼロアグリを導入したきっかけはなんですか?

 

露地でピーマンを栽培していた時に、水の管理がとても大変だったんです。

 

朝マニュアル通りに水をやっても、お昼ごろにJAの指導員の方が見にこられると「足りない」と言われて、マニュアル通りにやっているのになんでそうなってしまうんだろう、と。

 

長年ピーマン栽培をされている農家さんを見ていると、皆さん土の状態を見て、水や肥料が足りないと判断されています。私たちは初心者なので、それはできないんですよね。

 

それでその経験と勘をカバーするような仕組みがないかとネットで色々と調べて、見つけたのがゼロアグリです。

 

ピーマンの圃場の様子

ーゼロアグリを導入したのはいつ頃ですか?

 

ちょうどハウスを建てたときに、一緒にゼロアグリも導入しました。

 

ー導入して最初の方はどうでしたか?

 

最初はうまく使えなくて大変でした。

露地の潅水施肥のマニュアルがハウスだと通用しないので、どれくらいの量に設定するかも手探りでした。

 

サポートの方が都度相談に乗ってくれたのですが、それでも1年目は全部尻腐れになってしまいました。

 

ー使っていくうちに慣れていきましたか?

 

トライアンドエラーで学んでいっています。

ECに合わせて肥料の濃度を濃くしたり、なんとなく自分でも調整できるようになりました。

 

ただ今でも、作の始めの準備潅水はどうするんだっけ?から始まります(笑)

設置されたゼロアグリ

ーゼロアグリの管理画面はどれくらいの頻度で見ていますか?

 

基本的に毎日見ています。

 

ーゼロアグリを使っていてよかったことはありますか?

 

潅水や肥料の管理に関して、長年の農家さんの勘に少し近づけたかなと思います。

最初は足元にも及ばなかったのですが、この地域で100軒近くピーマンの農家さんがいる中で、今ではうちの農場の収量が1番高くなっています(ただし露地の農家さんがほとんど)。

 

あと昨年この地域で歴史にないくらいの暑さで、周辺のハウスピーマン農家さんや露地ピーマン農家さんも、全然量がとれなくて壊滅状態でした。暑い時は40度くらいまで気温が上がったんですよね。

ただうちのゼロアグリの圃場では、収量は少し落ちつつも問題なくとれました。そもそもモノが少ないのもあって、単価が高く、売上としては最高額を達成しました。

 

本当にゼロアグリのおかげで、スタッフの中で「ゼロアグリ様と呼ぼうよ」という話が出たくらいです(笑)

栽培されたピーマン

ー猛暑日対策機能(※)は使ってますか?

 

はい、使っています。

JAの職員さんも、暑い時期は肥料の吸い方が違うと言っていて、それを体現する機能だと思います。

 

※猛暑日対策機能・・・気温が上がる昼間は肥料の濃度を薄め、気温が下がる夕方ごろに濃度を回復させその日に必要な肥料量を供給する機能

 

ーこの地域だと、ピーマンはどういった作型になるのですか?

 

大体5月のGW明けくらいに定植をして、10月末までとるような形にしています。

冬場はほうれん草を栽培しているので、ピーマンが終わり次第すぐにほうれん草が始まります。

定植1ヶ月のピーマンの様子

ーピーマンはどういったところに出荷されているのですか?

 

市場に出荷していたのですが、市場のご尽力で、昨年から秋田県の大型スーパーのバイヤーさんが視察に来られて、全数そこで出荷をすることになりました。

 

ゼロアグリのおかげで安定的に栽培ができるので、切れ目なく出荷し続けられるのも大きなメリットだと思っています。

販売先に並べられたピーマン

ーメロン栽培もされていると思いますが、ゼロアグリとの相性はどうですか?

 

ぴったりだと思います。

最初は自分たちで食べる分くらい栽培できたらいいねくらいの気持ちだったんですが、昨年は2年目にして、全量出荷できるくらいの品質で栽培することができました。

 

メロンは水の管理が1番難しいのですが、ゼロアグリが代替してくれていますし、いざとなったらマニュアル管理ができるのも良いところだと思います。

 

ーゼロアグリに対しての要望はありますか?

 

やっぱりまだまだ不慣れなこともあって、何かあったときにすぐに相談できるようなサポート体制が必要だと思っていますが、ルートレックさんはすぐに対応してくださるので、本当に感謝しています。

 

さっきも水が出ないとサポートの方に電話したら、系統ごとに流れる時間帯が違うだけでの話だったのですが、そういう細かい話も丁寧に対応してくださるのでとても助かっています。

 

ー今後取り組みたいことはありますか?

 

今の圃場の近くに新しく土地を購入したので、そこで新しくミニトマトを栽培したいと思っています。あと1台ゼロアグリもいれたいですね。

 

ミニトマトは、収穫から障がい者の方に手伝ってもらいやすいということもあります。ピーマンだと大きさの判断が難しいですが、ミニトマトは色づきで判断がしやすいです。

 

あとは、メロンの作業も向いているので、次はミニトマトとメロンを中心に規模拡大をしていき、障がい者の方の働く場所を増やしていきたいです。

 

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