ブログ導入事例

れぎゅーむれぎゅーむ 今野拓也様(福島県福島市・トマト)|「ゼロアグリとともに成長してきた」ゼロからトマト栽培を始め売り切れ必須の人気トマトへ、経営規模も拡大

所 在 地:福島県福島市

ゼロアグリ導入作物:トマト

栽培規模:   10a

作型:8月後半に定植・11月〜7月前半まで収穫

経営体:事業主+パートさん1人+研修生

ー自己紹介をお願いします!!

農業を始めて今年で10年目になります。

祖父母が農家だったのですが、祖父母が引退してからは農地は手付かずの状態でした。

最初は露地でキュウリ含めた少量多品目栽培をしていましたが、

5年前にハウスを建てることになって、今はトマトを栽培しています。

ちょうど近所の方がハウス栽培をやめるということで、

そのハウスをいただいて移築しました。

ー露地から、ハウストマト栽培に切り替えられた理由はあるのですか?

子供が産まれてライフステージも変わって、子育てに時間を使うためにも、品目をしぼって安定して栽培できるハウス栽培の方が良いと思いました。また、この圃場が市街地の中にあるので、農薬散布などをやっているとどうしても隣の家などに風で飛んでいってしまう可能性もあります。それでハウス栽培を決めました。

トマトに決めた理由ですが、トマトだと年中食べてもらえるかなということと、キュウリは毎日収穫しなければならない労力も考えたときに、自分自身の時間の使い方も含めて、トマトにしようと思いました。

栽培されているトマト

ーゼロアグリを導入したきっかけを教えてください。

 

キュウリの栽培セミナーのようなものがあって、そこで紹介されたのがきっかけです。

 

当初は0からハウスを建てる予定だった分の費用が浮いたので、

せっかくだから環境制御もやってみようということで、ゼロアグリをいれることになりました。

 

ー導入する際には他の潅水システムと比較はされましたか?

 

はい、ゼロアグリと他2つの潅水システムで検討をしていました。

他の2つは、それぞれタイマー式と、日射比例式+ECも測れるようなもので、

キュウリ産地で活用している人がいて見学しに行きました。

ゼロアグリも導入している方が福島市内にいたので、見に行きました。

 

正直ゼロアグリが1番高かったですし、他の人からは日射比例式の方が良いんじゃないの?

とも言われました。ただ最終的にはフィーリングと、

使いこなせたら自分が楽になるだろうなというイメージが湧いたので、

ゼロアグリを選ぶことにしました。

トマトの圃場の様子

ー導入して最初の方など、実際どうでしたか?

 

トマト栽培が初めてということもあり、

細かい調整など含めどうすべきかという解がなかったので、

最初はただ自動で水やりをしてくれるだけで良いという想定でした。

 

決まった時間にセンサー情報を元にそれなりの内容で潅水をしてくれるので、普通に素人が水やりするよりかは間違いないな、とも思っていました。

 

ー操作でご苦労などはなかったですか?

 

サポートの方が定期的に相談に乗ってくれたので、そこまで苦労はなかったです。

 

ー1年目のトマトの出来は実際どうだったのでしょうか?

 

1反という規模に対して最初1人でやっていて、どこまで出来るかなというチャレンジだったのですが、結果いろんなことに手が回らなくなってしまって、本来7月までの作を

3月くらいでやめてしまうような形になってしまいました。

3月からたくさんとれ始めるタイミングなので、売上にも当然影響がありました。

 

3年目あたりから、パートさんを雇って、

そこでやっと安定して栽培できるようになりましたね。

ハウス内の様子

ーゼロアグリを使い始めて5年たっていると思いますが、今は目標水分量の設定など頻繁に変えられますか?

 

すごくたくさんいじっているわけではないですが、気温や湿度などの環境の変化に合わせて適度に調整はしています。

 

ゼロアグリに任せていても、ある程度勝手に調整してくれるので、

潅水に関する仕事のストレスは特にないですね。

 

ー肥料はどのように設定されてますか?

 

トマトの生育に合わせてppmで濃度調整しています。

 

ーゼロアグリを使って、トマトの品質や収量に何か良い影響はありしたか?

 

トマト栽培を始めたときからゼロアグリを使っているので、導入前後の比較は

できないのですが、自分の栽培技術もゼロアグリとともに成長してきたのかなと思っています。

 

いまはトマトのことをある程度わかってきたのもありますが、当時ゼロアグリがなかったら

きちんと栽培できていなかったかもしれません。

 

 

ー環境制御は他に何か活用されていますか?

 

地上部は、誠和さんのプロファインダーNext80をいれています。

制御盤が並ぶハウス

ー販売先はどういったところで販売していますか?

 

トマトの自動販売機を自宅近くで設置をしていて、

ほぼ100%近くその直売所で売り切れています。

また、福島駅に物産館があるのですが、そこに一部出しているのと、

実は最近無印良品でのネット販売も決まりました。

 

トマトと自動販売機

ー直売所での完売も、無印さんも、すごいですね!

5年前にハウス栽培を始めたときに、住宅街の中に急に大きいハウスが立ったので、

近所や通りがかりの人が結構見に来るんですよね。

それでトマト栽培をしているというと、どこで買えるんだ?と聞かれるので、

売る場所を作ったのが直売所のきっかけです。

ちょうどコロナの時期も重なり、自動販売機に注目していただいて、メディアの方々にも

取材をしてもらいました。

無印さんに関しては、JGAP取得をしたことをきっかけに、福島県の方にGAPの取り組みを勉強会で話してくれと言われて、その場でバイヤーさんと繋がることができました。

ー今後新しく取り組みたいことはありますか?

既存のハウスの隣に新しいハウスを今作っていて、

そこではパプリカを作ろうと思っています。

先ほどもお話したように、以前は子育てのためにも安定栽培を優先し、少量多品目栽培から品目をしぼってハウス栽培に切り替えました。

今子供もすこし大きくなってきて、新しいチャレンジもしやすくなってきたということもあり、パプリカを栽培をすることにしました。冬場の国産パプリカも少ないので、ニーズがあると思っています。

今のトマトでゼロアグリは2系統しか使ってないので、系統を増やしてパプリカ側の

潅水施肥をする予定です。

新しく建設中のハウス

ー面積拡大にあたって、人も新しく採用したりしますか?

 

パートさんがとても頑張ってくれる方で、今のトマト栽培で少し余裕がある状態では

あったので、このままパプリカを新しく始めても、むしろ仕事量としては

ちょうど良いかなと思っています。

 

パートさんも小学生のお子さんがいらっしゃって、子育てから少し手が離れてきたというのもあります。そういった働く方のニーズに合わせて、こちら側も仕事量を調整できるような体制を作っていきたいですね。

 

今後規模拡大していくにあたって、やっぱりお子さんが小さくてなかなか働けないという方々は多くて、そういう方が働いてもらえるような環境を整えていきたいです。ここの事務所にもキッズスペースを実は新しく作ったんですよ。

 

農業自体入ってこれる方が少ないからこそ、働く環境や人を大事にする組織でありたいなと思っています。

 

ー最後に、ゼロアグリの今後の活用可能性について教えてください。

 

栽培のデータが蓄積されていくので、規模拡大や人が増えていったときに、自分だけではなく誰でも潅水施肥ができるよう、ノウハウ化し共有していくこともできると思っています。

 

そうすると知識のない初心者の方でも、ある程度品質が担保されたものができると思うので、それができる組織を目指していきたいです。

そういう意味でも、これからもゼロアグリがあるとすごく助かりますし、改めて入れてよかったなと思っています。

 

 

ーありがとうございました!

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