導入事例

鵜池幸治様(佐賀県・きゅうり)|省力化と少量多潅水を両立し、収量は2割向上

省力化と少量多潅水を両立し、収量は2割向上!初期費用の回収は約2.5年を見込む

設置場所
所在地 佐賀県大町町
栽培作物 キュウリ
施設面積 12a
導入機器
ZeRo.agri-2500
感覚値でやっていた潅水と施肥
 ゼロアグリの導入は1年半前で、国の事業がきっかけでした。2作目を終え、現在3作目に入りました。ゼロアグリ導入前は、潅水チューブを使いながらバルブの開閉を手動で行っていました。当時は、キュウリ栽培で有名な篤農家の方を師匠として潅水方法を教えてもらっていましたが、電話でやりとりをしながら、土の湿り具合や、土をつかんで落とした感じなど、感覚での調整でした。作物にとって少量多潅水が良いことは知っていたので、できるだけ多くの回数で行いたかったのですが、1日2回が限界でした。毎回ストップウォッチで潅水時間を測り、管理にも1日2時間が必要でした。また、本当にこの潅水量で良いのか悩む毎日でした。施肥は、元肥を毎作40キロ入れ、追肥もしていました。追肥の量やタイミングもあいまいで、液肥混入器のダイヤル調整で1~2回に1回程度、こちらも感覚でやっていました。今思うと、水、肥料とも、作物が吸い切れてないことが多々あったと思います。
キュウリにも自分にもストレスがなくなった
 ゼロアグリを導入して、1日の潅水回数は格段に増えました。通常は1日9回程度、夏になると最大で12回程度になります(潅水開始時間を早め、終了時間を遅くする管理)。まさに少量多潅水で、キュウリへの水ストレスがなくなりました。そのため、樹勢が弱まることはなく、徒長も少なく、葉色や葉の厚みも良好ですね。べと病も出なくなりました。また、1日2時間の潅水管理がなくなったのはもちろん、キュウリ栽培のことを考える時間が増え、自分自身のストレスもなくなったのはとても大きいです。土壌水分量や土壌EC値は1日に数回スマホで確認して、キュウリの生育状態を見ながら調整をしています。施肥量も減りました。現在は、元肥は使わず液肥のみで、200ℓタンクに年間で12回液肥を作る程度です。コストは年間約80万円であまり大きな変化はありませんが、肥料の無駄がなくなり土にも良い栽培ができていると思います。
通路潅水をやめてみたら湿度管理がうまくいくように
 反収は30tから36.9tに上がり、今作は38tほどになりそうです。これは勿論、ゼロアグリの潅水や施肥管理だけの効果ではないとは思います。地上部の環境、特に湿度管理が以前よりうまくできていることも大きな要因です。地上部の環境は、プロファインダーで常にチェックしています。以前は湿度が80%以下になったら通路潅水をしていました。夜間に暖房を1時間に2回程度炊いても、湿度は90~95%より下りませんでした。思い切って、通路潅水をやめてみたら、夜間暖房は1時間に1回程度で、湿度は90%より下がるようになり、病気も抑えられました(写真下)。現在はプロファインダーの画面をハウスに行かないと見ることができません。いずれはゼロアグリと連携して外からでもハウス環境がわかるようにしてほしいですね。
収量・売上向上を目指し、規模拡大を視野に
 今後は、両親が引退することを考え、雇用も取り入れて5年以内には規模拡大をしたいと思います。土耕栽培ならゼロアグリをまた使いたいと思います。この地域は、粘土質で水分を保持しやすい土質なので栽培のしにくさが多少あります。収量や売上を更に向上させるよう、養液栽培など土耕栽培以外にも注目していきたいと思います。
上記インタビューは、農研機構生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)」の支援を受けて実施した研究成果をもとに株式会社ルートレック・ネットワークスが作成しました。
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