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作物のストレスを低減!点滴チューブによる潅水のメリットについて

ハウスなど施設内で作物を栽培する際には、潅水チューブを使って潅水するのが一般的です。

中でも点滴潅水は無駄なく、ムラなく潅水できるということもあって、省力化と収量アップに期待が寄せられます。

今回は、そんな点滴潅水の魅力についてご紹介します。

潅水とは?

潅水とは、人の手によって農作物に水を与えるという意味です。一般的に潅水というと、ハウス栽培など、雨の降り込まない施設内での栽培をする際、また露地栽培でも、暑い夏など長いこと雨が降らずに土壌が乾燥してしまう時に、人工的に作物に水をあげることを言います。

潅水チューブを地中に埋め込んだり、地表で根元に置いて農地に水を与えます。

 

潅水チューブ

潅水チューブは、表面に小さな孔の開いたチューブをイメージすればわかりやすいかもしれません。

針で孔をあけたものから、レーザーでごく小さな孔をあけたもの、片面に孔があいているものと両面にあいているもの。さらに孔の間隔も細かく、いくつもの種類に分かれています。このチューブを伝って、水が土壌にいきわたります。やわらかい霧状の水をまく噴霧タイプ、じわじわと水を浸透させる点滴タイプ、マルチタイプのものなどいくつもタイプがあり、さらにそれぞれチューブの厚み、つまり耐えられる水圧も変わります。

 

農地や作物など、用途に合わせて選ぶ必要があります。

長く使用していると目詰まりも起こります。潅水チューブを選ぶ際には、一年くらいを目安に定期的に交換するものとして、設置のしやすさやコストも考慮しましょう。

目詰まりを防ぐフィルターも市販されていますので、導入時には合わせて検討することをおすすめします。

点滴潅水とは

潅水方法の中でも、点滴のようにポタポタと少しずつ水を土にしみこませていく点滴潅水は、余分な水を撒くこともなく、確実に水を作物に与えることができます。

散水タイプのチューブを使用して潅水する場合、畝が長ければ長いほど、場所によって水量に大きな差が生じてしまいます。場所によって作物の出来が変わってしまうのは困りますよね。

その点、点滴潅水は土地の高低やポンプからの距離による圧力の差に左右されることもほとんどありません。農地全体にムラなく水がいきわたるので、水と肥料を混合した液肥を、土壌に供給する養液土耕にも適しています。
さらに、水は土壌にゆっくり浸透していくため毛根への負担が少ない、施設内の湿度が高くなりすぎるのを改善できるといった特徴もあります。

湿度が高すぎると、作物の病害につながる恐れもありますので、多湿を防ぐことで病害の予防につながるという点でも、優れた潅水方法と言えます。


メリット
・水と肥料の利用効率が高まる
・植物の生育が良くなる
・土を硬めず、酸素も逃げない   

 

そんなメリットばかりの点滴潅水ですが、

これまで日本国内で浸透していなかったのは、潅水量やタイミングの調整が難しいことにありました。


ゼロアグリでは、この点滴潅水によって作物に水分や液肥を与え、作物にとって最適な環境を作ります。
全国のゼロアグリ導入農家さん毎に、環境×作物×液肥×時期…など恐らく星の数ほどのパターンがあるかと思いますが、まったく同じ設定はありません。


最適なチューブの選択や、お持ちのチューブについてもお気軽にご相談ください。

ゼロアグリの活躍

ゼロアグリは、日射量、土壌水分量を元に潅水量をAIが自動決定します。
そして、1時間に1回の潅水を実施し、常に土壌水分を一定にすることで水分ストレスを与えずに育てます。
土壌状態や潅水量を数値やグラフで可視化させています。
もちろんそのデータはPC・スマホでも確認できるから、常に作物環境の把握が可能です。

(sample)

また、ゼロアグリで管理することで、作物にストレスのない土壌状態を維持することが可能です。
作物側は、土壌の最適な水分値を保てるから、水分ストレス受けず、培養液が根から無駄なく吸収されます。

人間で置き換えて考えてみると、ストレスが無く食生活も整っている健康的でイキイキとした人。とても理想的ですね。

まとめ

手間を省いて確実に水やりができる潅水。生産者の細やかなニーズに応えるため、各メーカーも日々、さまざまな新しい商品を開発しています。

生産している作物や、農地の土壌や性質に合わせて上手にチューブを選ぶことで、収量のアップにつなげたいですね。

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