ブログ導入事例

アグリスタイル山本様(兵庫県三木市・アスパラガス)|栽培初年度で地域平均収量より2割増!点滴潅水×収穫ロボット×環境制御の超省力化ハウスを目指す

所 在 地:兵庫県三木市

ゼロアグリ導入作物:アスパラガス

ゼロアグリ導入規模:   7a(アスパラガス圃場)

経営体:法人

ー自己紹介をお願いします!

アグリスタイルの山本です。6年間サラリーマンをやった後に農業で独立して、現在15年ほど経ちます。出身は神戸市なのですが、Iターンで兵庫県三木市に来て、ブドウ栽培や水耕栽培(リーフ等)、アスパラ栽培、青果物販売などを手がけています。元々はブドウ一本でやっていく予定だったのですが、周辺の土地が企業の農地になっていて純粋に規模拡大がしづらい状況の中で、水耕栽培を始めたり、アスパラガスを始めたりと多角化をしています。

シーズンには直売所でブドウの販売も行う

ーゼロアグリをいれたきっかけは何ですか?

新しくアスパラガスをやりたいと思ったときに、他の栽培や作業もある中で、自動潅水と収穫ロボットを入れて省力化したいと考えました。Youtubeにあるグロービスのパネルディスカッション(※1)で、ルートレックの代表の佐々木さんがゼロアグリについて話しているのを見て、面白いなと思ったのがきっかけです。

※1 https://globis.jp/article/57409

    https://globis.jp/article/5647

ーゼロアグリを入れて、収量や品質に変化はありましたか?

 

今作からアスパラ栽培を始め、同時にゼロアグリも導入したので、過去との比較はできませんが、地域平均の収量より2割ほど高くとれています。高畝栽培(※2)及び点滴潅水で栽培しているのはこの地域だと僕だけなので、その優位性はあると思っています。品質はなかなか数値で表現するのが難しいのですが、直売所等で売られているものと比較しても遜色ないと思っています。

※2 高畝栽培は,60cmのあぜ波板を用いて畝を高くし,畝の幅を制限して通路を広くとることで、一定の収量を確保しながら作業者の身体への負担を軽減することができる。

 

アスパラの様子

ーアスパラガスだと慣行だと散水で潅水をすることが多いと思いますが、点滴でも栽培に問題はありませんか?

 

僕も最初不安がありましたが、ゼロアグリは少量多潅水で1時間に1回潅水をするので、問題ないと思っています。結果的に収量も散水でやられている方より多くとれています。

 

ーその他、ゼロアグリを使っていてメリットに感じることがあれば教えてください。

 

肥料の使用量について、一応必要と言われる1年分の量を買っているのですが、慣行で必要な量の半分ほどで栽培ができています。まだ木が2年目ということもあるのかもしれませんが、他の生産者の方から聞く量より確実に少ない量で栽培ができていると思います。

設置されたゼロアグリ

ー先ほどゼロアグリ以外にも収穫ロボットを活用されているというお話がありましたが、その他スマート化に取り組まれていることはありますか?

 

ハウスの側窓の開閉は、ハウス内の温度によって自動的に開閉するように、うちのスタッフがプログラムを組んでくれていて、それを動かしています。

 

植物の成長に必要な5大要素「水、肥料、温度、光、CO2」のうち、水と肥料はゼロアグリ、温度は自前のプログラム、光はハウスに特殊な塗料で最大限取り入れられるように、など、どの要素も欠けないように取り組みをしています。どれか1つでも要素が低くなってしまうと、その分収量も下がってしまうので。

 

ー今後の目標を教えてください。

 

まだ収穫ロボットの活用はこれからなのですが、収穫ロボットが動くようになると、「超省力化ハウス」のような形で、人手をできるだけかけないで栽培できるようになります。アスパラガスの労働時間の65パーセントは、「水の管理、肥料の管理、収穫」なので、それが自動化されると、より対応できる面積も広がります。

 

いまはハウス1棟ですが、今後もっとハウスを増やして、地元の雇用を拡大するということもやっていきたいと考えています。農業をしたい若い方が三木市に集うような場所を作っていけると良いですね。

収穫ロボットが通れるように畝を設計

ーありがとうございました!

アスパラガス潅水に関するブログ記事はこちら:

https://www.zero-agri.jp/asparagus-cultivation-in-nutrient-solution-soil-culture

ハウス内のトマトの様子
タイトルとURLをコピーしました