栃木県の施設園芸と野菜生産① ー施設園芸の特徴と主要施設野菜ー
栃木県は関東平野の北端にあって首都圏近郊に位置し、恵まれた自然条件を生かした施設園芸と野菜生産が盛んに行われています。産業構造的には製造業が盛んであり、「県内総生産に占める第2次産業の構成比は47.1% で全国2位 (うち食料品製造業10.0%) 」文献1)となっています。また栃木県は産業政策として「フードバレーとちぎ」文献2)を掲げています。盛んな製造業と首都圏の食料供給基地としての役割を活かし、流通や小売、観光やサービス業なども含め、第1次産業から第3次産業にいたる食に関連する産業の振興が全県で進められています。そうした中で本記事では、栃木県の自然条件と施設園芸の特徴について紹介します。