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佐藤潤哉様(伊達市・キュウリ)|ゼロアグリを初号機から使うゼロアグリマスター、導入後はA品率75%超、6月は10日間で500箱出荷!

福島県伊達市でキュウリを育てる佐藤潤哉様。ゼロアグリの発売が間もない2015年からゼロアグリを使っていただいているゼロアグリマスターです。ゼロアグリの活用により、省力化はもちろん、収量の向上、A品率の向上、農薬や肥料の削減を効果として感じており、高いレベルでゼロアグリを使いこなしています。そんな潤哉さんに、具体的な活用ポイントについてインタビューしました。

 

所在地:福島県伊達市

栽培作物:キュウリ

規模:8a

ー元々ゼロアグリをいれる前はどのような潅水をやっていたのですか?

散水チューブで、1日3回水をやっていました。朝やって昼やって夜やって、の繰り返しです。1回の潅水で4tくらい水をやるのですが、自分の圃場の土質が砂地ということもあり、すぐ水が抜けてしまうという課題がありました。土壌水分計で見てみると、水を4tあげても土に残っているのが1tくらいで。キュウリはたくさん水を必要とすることもあり、水やりにはとても手間がかかっていました。

ーゼロアグリをいれて、実際どうでしたか?

まずは水やりにかかる時間をほぼ0にすることができたので、圧倒的に時間に余裕ができました。栽培している時期については、家族がいて午前中にキュウリさえとってもらえれば、午後の時間はフリーになります。ちょっとした外出も、スマホから潅水状況を見ることができるので安心ですし、実際ゼロアグリをいれて時間に余裕ができたので、農業をやりながら一時期土木の会社を経営していた時もありました。しかし、農業の方が圧倒的に利益率が良いことがわかって、結局いまはキュウリ1本でやっています。

ー収量や品質はどうでしたか?

収量、品質ともに伸びています。毎年5%ずつA品率が上がっていて、今はA品率は75.6%です。収量は、去年1苗から1.9箱くらいとれていたのが、今年は2.2箱とれています。ただ今年はキュウリの単価が下がってしまったのが残念なところです。

実際ゼロアグリは、人間ではやれないレベルで、細かく水をいれてくれるので、作物の品質が安定します。あとは夜中も潅水できるのが良いと思っているところで、地温を下げて慣らすことで、根っこが活発になりますし、成り疲れを減らすことができます。結果A品率の向上につながっていると思います。

実際ゼロアグリをいれて、子供がキュウリを美味しいと言ってくれるようになりました。えぐみがなくなるっていうんですかね。

ーその他よかったことを教えてください。

肥料代は、80万円かかっていたところから、40万円に削減されました。また、副次効果ですが、肥培管理ができるようになることで病気も減り、農薬の回数も減りました。ゼロアグリ導入前は、1週間〜10日に1回農薬散布をしていましたが、今年は4月に定植をしてから4ヶ月間でまだ8回しかやっていません。

ーゼロアグリは工事も含めると導入費用としては300万円ほどが必要となりますが、この金額についてどう思いますか?

農業経営的に、ゼロアグリの投資対効果をどう判断をするかです。実際導入後に品質や収量が上がる分、当然売上も上がりますし、潅水施肥の自動化により自分が別のことに充てられる時間を考えたら、僕は3年で元がとれると思います。また、昨年の収穫状況を振返る事もできるので、何月に勝負をするかなど、年間のスケジュールが立てられる事も経営面では大きいですよ

ー初めてゼロアグリを入れられる方に対して、アドバイスを送ることはありますか?

よくゼロアグリをいれる方で、全部ゼロアグリに任せていたら大丈夫と思っている方がいますが、それは違うと思います。機械はあくまでも補助的なものでしかないので、やっぱり最終的には人間がきちんと判断をすることが大事だと思います。

僕は毎朝ゼロアグリの管理画面を見て、土壌水分量やEC値などをチェックしています。

また、トライアンドエラーで色々試してみるというのも大事だと思っていて、例えば使用する肥料でも、最初は有機肥料を使っていたんですが、結晶化してしまうことがわかって、次に大塚の液肥を使ってみて、これも高濃度化成肥料なので、条件によっては結晶化するというので、どの濃度でやったら良いのかも含めて、自分で色々試してみたりもしています。

ー今後ゼロアグリに求めることは何かありますか?

シーズンが始まる定植の時期に、ゼロアグリのセッティングをしなければいけないのが結構面倒です。ただでさえ、定植の準備で忙しかったり、タイミングをずらせないということもあるので、有料で良いのでメンテナンスパックをつけてほしいと思っています。例えば、年間3万円払うと、そういうメンテナンスも含めて全部やってもらって、定植のときには、圃場で給液部分やセンサーも全部状態確認をしてくれて、摩耗などしていて取替が必要なパーツを教えてくれるというようなサービスです。

あとは、こういう暑い気候が続くと、キュウリのしおれる原因を探りたいと思っており、定点カメラをいれてライブで見れるようなオプションがあったら良いですね。オプションでいうといくつか近年続く異常気象に対応できるようになるといいなと思っていて、例えば限界温度みたいなものを設定しておいて、それを超えるときは事前にアラートを出してくれたり、ゼロアグリ上で見れる天気予報もウェザーニュースにしてもらえると嬉しかったりします。ウェザーニュースは風予報が見れるのが良いところで、近年、異常気象で1番被害が多いのが風なので、そこを事前に知れるとかなりメリットが大きいです。ここまでできると、ルートレックさんは環境整備型営農メーカーのトップランナーになれますね。

キュウリの状態を確認する潤哉さん

ー「儲かる農業」という観点で潤哉さんが工夫されていることを教えてください。

 

労力が豊富にない中で売上を上げていくためには、「少ない面積でいかにとるか」という視点が必要で、そうなると収量とA品率をどれくらいあげるか、ということになるのですよね。その目的を達成するために、ゼロアグリは貢献してくれていると思います。

 

あとは売上をあげるという観点で、売価をできる限り上げる工夫もしています。

過去10年のキュウリの市場価格データから、僕の中である程度傾向値を把握しています。例えば、施設ハウスのシーズン始めの価格が高いときは、後半崩れることが多いという傾向があります。そういうデータを活用して、いつ定植するのがベストかというのを考えて、毎年定植をしています。今年は、他の生産者の方々が2月に定植をしていて、僕はあえて4月に定植をずらしたところ、それがうまくあたって、6月の売上は、10日間で160万円を達成しました。



ー今後の目標があれば教えてください。

 

若い人たちに「農業は儲かるよ」ということを伝えて、農業をやりたい人がもっと増えると良いと思っています。実際新卒で会社勤めをしても、初任給は知れていると思いますが、農業は年齢関係なく、やる気次第で年収1,000万円も達成可能です。自分の時間を自由に使うことも可能ですし、ちょっと空いた時間でゴルフに行ってくる、みたいなことも可能です。そういうことをもっと伝えていきたいですね。

僕自身は、ゼロアグリをうまく活用して農業経営者として成果を上げつつ、スローライフをやっていきたいと思っています(笑)

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