ブログ導入事例

松嶋様(長崎県壱岐市・イチゴ)|栽培一年目からゼロアグリを活用、ほぼゼロアグリにお任せで迷いなく失敗のない栽培を実現

所 在 地:長崎県壱岐市

栽培作物:イチゴ

規    模:11a(ハウス6棟)

経 営 体:家族2名

ー自己紹介をお願いします!

JA壱岐の営農指導員をやりながら、昨年から自分でもゼロアグリを使ってイチゴ栽培を始めました。ちょうど今1作目が終わるところです(取材時6月)。既存のハウスの設備を活用して、ゼロアグリの制御盤のみを導入したような形です。設置も全部自分でやりました(笑)

ーゼロアグリはどのように使っていますか?

ハウスが6棟あって、ゼロアグリの6系統をそれぞれ分けて潅水しています。センサーは全体で1本ですが、3棟ごとに育てている品種が違う(「恋みのり」と「ゆめのか」)ので、センサーの値を基準として微妙に潅水量も変えています。

潅水は、点滴チューブ(ゼロアグリ)だけではなく、潅水チューブも併用をしています。潅水チューブと点滴チューブでの潅水を切り替えれるようにしていて、基本的にはゼロアグリの方で潅水をしているのですが、土を湿らせたいなっていうときは潅水チューブで潅水をしています。

いま使っている培地が福岡のメーカーさんのもので、元々そこでは潅水チューブが推奨されていたんですが、結局1年間ゼロアグリの点滴で潅水をして、難なく乗り切ることができました。

点滴チューブと潅水チューブの併用
潅水系統の切り替えが可能

ー1年間栽培してみてどうでしたか?

問題なしですね!特に迷うことなく、うまく栽培できています。

1番の良さは迷うことなく栽培ができることかなと思っていて、年間使用料(クラウド利用料)を払うだけの価値はあると思っています。時々液肥の量をどうしたら良いのかとか悩むことはありますが、それ以外は目標水分量を設定して基本はお任せという感じなので、助かっています。

施肥に関しては、この培地における栽培基準として、窒素を10日に0.25キロあげましょうという基準が決まっているので、それを日割りして大体それくらいの量をやれるように調整しています。

設置されたゼロアグリ

ー肥料はどんなものを使っているんですか?

大塚さんのタンクミックスという水耕栽培用の肥料を一液で流しています。施肥は1日3回ほど流していますが、やはりそれを自分でやるとなると相当大変なので、自動でやってくれるメリットは大きいと思います。

ー省力化の観点でもメリットが大きいのですね!

そうですね。うちの妻も一緒に栽培していますが、潅水に関しては基本ゼロアグリにお任せで、特にいじる必要性もないという感じです。

あとはよく言われていると思いますが、外出先でも状況がわかって、潅水調整ができるのも良いですね。お正月も里帰りをすることができました。

ゼロアグリ管理画面
ゼロアグリの管理画面

ー松嶋さんはアスパラの営農指導員もされていると思いますが、アスパラとイチゴのゼロアグリの相性はどう思いますか?

アスパラよりもイチゴの方が反あたりの売上が高い(アスパラが約300万円で、イチゴが500〜600万円ほど)ので、収益性はイチゴの方があると思います。

ただアスパラは肥料で育つ作物で、肥料をガンガンやるのがこれまでの栽培手法だったのですが、来月から肥料もかなり高くなるので、適切な量を適切なタイミングであげられるゼロアグリのような栽培手法は肥料コスト削減という観点でありなのかなと思っています。環境にも優しいですし。

ー今後ゼロアグリに期待することを教えてください。

いま、地上部の見える化システムとして、farmoさんを導入しています。気温とCO2、湿度等の環境情報がスマホで見ることができます。こういった地上部の情報ともうまくゼロアグリが連携して、1つの画面上で情報が見れるととても良いですね。

ー来作以降の目標を教えてください!

今作は2番花のタイミングでイチゴの先っぽが少し青くなる果実が出てしまったので、来作はそこでうまく液肥の量が調整できればと思っています。今年のログから「この時期にこれくらいやっていた」といったデータを見て、調整していければなと。

どれだけやったら良いのかの感覚は今年でだいぶつかめたので、来作以降もっとうまくできると思っています。

栽培されているゆめのか(作終わりかけ)
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