ブログ導入事例

SLOW FARM 安藤様(神奈川県川崎市・イチゴ)|大人気のイチゴ直売&スイーツ販売!経営面積拡大&複数事業運営を支えるゼロアグリの潅水・施肥管理

所在地:神奈川県川崎市

ゼロアグリ導入作物:イチゴ

栽培規模:   50a

経営体:法人(パートさん含めた従業員:25名)

農園HP:https://www.slowfarm.jp/

ー自己紹介をお願いします!!

 

神奈川県川崎市にて、イチゴ栽培、イチゴ狩り、イチゴの直売、イチゴや季節のフルーツを使ったスイーツの製造・販売を行っています。ハウスの中でイチゴ狩りができたり、スイーツを買ってハウス横のカフェでゆっくりしたり、来園して楽しんでいただける農園になるように様々な取り組みを行っています。

 

実家がもともと農家なのですが、僕自身は最初旅行会社で働いていて、2018年に会社をやめて、実家を継ぐ形でこの農場を始めました。

 

 

ハウス横で販売しているスイーツ

ー色々な事業を展開されていてすごいですね!

 

そうですね、農園を始めた2019年当時は15aのハウスで栽培をスタートをしたのですが、そのときから50aまで面積を拡大する計画や、イチゴの加工・販売をする計画をしていました。さすがにスイーツ(ケーキ)を作ることは当初想定していなかったですが(笑)

1年目(2019年)で栽培がうまくいったので、2年目にハウスを増設して、2022年にスイーツ屋さんをオープンしました。

 

 

ーイチゴはどういったところで販売されているのですか?

 

今売上の7割はイチゴの直売で、3割がイチゴ狩り、少量ですが一部ケーキ屋さんへの卸もやっています。

先ほどお伝えした通り「来園していただく農園」を目指していて、当園のイチゴのファンになってくださったお客様が、スイーツや地元の野菜セットなど、色んな楽しみ方をしてくださったら嬉しいと思っています。

 

ハウス内で売っているイチゴ

ーゼロアグリはいつから使われているのですか?

 

農園を始めた当初から導入をしています。

 

当時イチゴの栽培をやったことがなかったので、自分の頭の中でいろんな仮説を立ててものごとを決めていきました。それで潅水システムを考えたときに、日射比例の潅水システムはたくさんあっても、土壌水分量と掛け合わせた潅水システムはゼロアグリしかなかったんです。そこが決め手でした。

 

2018年末あたりに検討を始めたのですが、当時高設栽培でゼロアグリを使っている人が殆どいませんでした。導入の際、使っているジャット式の培地・設備でゼロアグリがちゃんと動くか、というのを検証して、いけそうとわかったので、導入を決めました。

 

高設のイチゴハウス

ーゼロアグリをいれた目的は何ですか?

 

潅水や施肥の安定化と、ハウスの自動化をしていきたいという思いがありました。

 

栽培のことだけではなく、商品のマーケティングや農園のビジュアル、スイーツの商品コンセプトなど色んなことを考えていかないといけないので、余計な手間とコストはできる限りなくせるようにしています。

 

 

ーゼロアグリの他に環境制御はどういった仕組みを使っていますか?

 

地上部の制御では、みどりクラウドとふくごう君という仕組みが入っています。これで天窓などの開け閉めや温湿度管理をやっています。

 

 

ーゼロアグリをいれて、潅水施肥はどれくらい自動化できていますか?

 

思った以上に自動化できていると思います。

人によってやり方は違うと思いますが、僕はゼロアグリの設定をほとんど変えず、基本的にはゼロアグリに任せっきりで潅水をしています。もちろんデータは毎日確認していますが、目標水分量を変えるとしても、シーズン中プラマイ1くらいです。

設置されたゼロアグリ

ーゼロアグリに任せきりで、ご不安などはないですか?

 

最初は、自分の感覚値とゼロアグリの実際にやっている水の量が違ったりもして、その都度設定を変えたりしていました。でもセンサーの値をずっと見ているうちに、細かく土壌内の状態を反映してくれていてその中で潅水量も算出されているので、任せた方が良いという判断になりました。

だから、定植してセンサーを埋めてからは、絶対に動かさないということを守っています。

 

ー土壌センサーは何本入れていますか?

 

2つのハウスで1本ずつ、計2本いれています。1つのセンサーで3系統を管理しています。

本当は系統ごとにセンサーをいれたい気持ちもあるのですが、センサーも安くないので(笑)

 

 

ーゼロアグリをいれて、よかったことは何かありますか?

 

一般的な高設栽培をやっているイチゴ屋さんだと、供給する液肥量を決めて、排液の状態をみながら、その量が多い少ないを決めていると思うんですが、実際の土壌の中の水分状態はなかなか見えづらいじゃないですか。

たとえば、2月末あたりからジリジリと日射量が上がってきて、その分、株の蒸散量も増えてきますが、自分の体感では寒いしその変化に気づきづらいんですよね。でもゼロアグリのセンサーはきちんとそれを捉えていて、日に日に供給量が増えていったりしていて、これはなかなか人では気づきづらいなと実感します。

そういったところがゼロアグリを使っていて良かったと思うし、好きな理由ですね。

栽培されているイチゴ

ー収量への影響はありますか?

 

最初からゼロアグリを使っているので比較ができませんが、栽培1年目はビギナーズラックでうまくいきました。今年に関しては、受粉がうまくいかなくて、収量が落ちてしまっています。

 

その年取り組んだことや栽培の状態が、結果として収量に反映されると思います。毎年失敗もしながら、少しずつ栽培技術としてはベターになっていっています。

 

 

ー肥料についてはどのように管理されていますか?

 

有機肥料と化成肥料をうまく組み合わせて、施肥設計しています。それぞれ善し悪しあると思いますので、どういった組み合わせをしたら良いか現在も模索中です。

 

作物の状態を見ながらppmで濃度を設定していましたが、今年から目標EC管理(※)に切り替えました。

 

※ https://www.routrek.co.jp/news/220426-ai-fertilization/

 

 

 

ー農薬に関しては何かお取り組みをされていますか?

 

農薬は適宜使用しています。やみくもに使うのではなく、葉の傷みや植物へのストレス等考えながら、最低限に抑えるようにしています。それ以前に病害虫に強い、がっちりした樹作りを心掛けています。

 

ーゼロアグリに対して、ご要望はありますか?

 

高設栽培においては、排液ECで肥料が制御できるとより便利になると思います。土壌ECだといろんな要素が含まれていますが、排液ECだと作物が吸ったあとの結果値なので、わかりやすく制御ができます。

いちごは、実がぶらさがっているときは作物への負担が大きく、根の状態はどんどん悪くなっていきます。逆に実が少なければ根が動きやすくなるので、排液のECもそれによってブレが出てきます。排液のECが下がっているときは、株が動いていて吸いどきなので、その吸いどきを逃さずに自動であげられると最高だと思います。

 

 

ー今後の目標を教えてください。

 

これまで5年間やってきて、ある程度自分の栽培の形が見えてきたので、今後さらに規模を拡大していくというのが今後の目標です。

今でも量が足りなくてイチゴが買えないといった状況があるので、栽培面積を増やして行くのは重要だと思っています。

 

そのために、栽培技術もそうですし、人材育成にも取り組んでいきたいです。今の面積までであれば自分で管理ができますが、これが1haくらいになったときに、物理的に圃場を見ていく時間がなくなってくると思っています。自分とは違った視点で意見を言ってくれるような、栽培管理者を育成できたら嬉しいですね。

 

会社全体としては、スイーツの方の売上を伸ばしていく、スイーツ以外の取り組みを始めるなど、栽培以外の部分でもいくつか目標を持っています。

 

ーゼロアグリに関して、今後の目標はありますか?

 

栽培面積を増やしていったときに、おそらくですけど全部ゼロアグリにすると

思っています。だからおまとめ割があると嬉しいですね(笑)

 

 

ーありがとうございました!

 

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