ルートレックファーム概要

ルートレックファームは、農業資材高騰への対応策として遊休ハウスを活用しており、初期導入コストを抑えたスマート農業の実証を通して、生産性の高い農業を実現することで、雇用創出やアスパラガスの売上拡大に貢献いたします。また、新規就農者が就農しやすいように栽培パッケージを今後展開し、農家の高齢化や後継者不足の課題解決にも貢献してまいります。

長崎県壱岐市では初の取組となるアスパラガス高畝栽培×スマート農業に取り組んでいます。2024年3月に定植し、2025年2月から収穫・出荷を開始しています。自社製品のハイエンドモデルであるゼロアグリPlusによる環境制御(本圃場では、潅水・施肥・気温を対象)を行っています。

2025年3月下旬の様子

ハウス基本情報

  • 連棟:3連棟
  • 間口:6m
  • 奥行:55m
  • 肩高:1.8m
  • 軒高:3m

修繕前

修繕後

高畝基本情報

高い位置に株があるため、日常的な管理や収穫作業が非常に楽で労働負荷が軽減されます。また、排水性も高いため、潅水施肥の再現性を実現しやすいです。

  • 畝数:9畝
  • 高さ:60cm
  • 幅 :50cm
  • 奥行:50m
  • 通路:1m
  • 形式:軍艦巻きタイプ

アスパラガスの高畝栽培

栽培基本情報

  • 定植日:2024年3月28日
  • 株間 :40cm
  • 品種 :ウェルカム、ガリバー、SY4-033

定植直後(2024年3月28日)

スマート農業

環境制御のために、自社製品であるハイエンドモデルのゼロアグリPlusを導入しています。ゼロアグリPlusでは、潅水・施肥・自動巻き上げ機(側窓・谷)を自動で制御しています。
潅水においては、目標土壌水分を設定し、日々の天気や作物体の要水量の変化に応じて、設定した目標土壌水分を自動で維持しています。
施肥においては、目標EC値を設定し、常に設定したEC値を自動で維持するよう施肥量が調整されています。
自動巻き上げ機においては、目標気温を設定し、常に設定した目標気温を維持するように開閉が制御されています。雨を感知したら自動で閉まります。強風も予報を取得して、自動で閉まります。
雑草や収穫、防除等は人手で行っていますが、防除をスマート化する新製品も現在開発中です。

ゼロアグリPlus

自動巻き上げ機(側窓)

自動巻き上げ機(谷換気)